カヌー日本代表候補の鈴木康大選手がライバルの飲み物に禁止薬物を入れ資格停止に

鈴木康大選手が資格停止処分に

カヌーの東京オリンピック代表候補である鈴木康大選手が他の選手の飲み物にドーピング禁止薬物を混入していたとして、8年間の資格停止処分となった。鈴木康大選手は2017年9月に石川県小松市で開催されたスプリント競技の日本選手権で小松正治選手の飲み物に禁止薬物である筋肉増強剤メタンジエノンを混入した。小松選手はドーピング検査で陽性反応を示し資格停止処分となっていたが、今回の事件で資格停止処分取り消しとなった。小松選手がドーピングを否認したため、日本カヌー連盟が調査を開始したところ、鈴木選手が自白をしてきたため今回の事実関係が明らかとなった。また日本カヌー協会による調査では、他のライバル選手に対してもバドルに細工を行ったり、試合で使用する道具を盗んだりすることを繰り返していたことも判明した。鈴木選手は「東京五輪出場が危うくなったと感じ、ライバルを陥れようとした」と説明した。連盟は「極めて悪質な行為」だとして、鈴木選手の除名処分を検討している。また監督責任を怠ったとして、日本カヌー連盟の第1強化部長とカヌースプリント強化委員会副委員長は3カ月の職務停止処分となった。小松正治選手はこの時の日本選手権で優勝したが、優勝記録は抹消となっている。小松選手は弁護士を通じて「今回、周囲の皆さまのご支援を得て、競技生活に復帰できることとなったことについて、心より感謝の言葉を述べたいと思います。2020年の東京五輪出場を目指して、日本代表として、今後とも競技に精進していく所存です」とコメントを発表した。この件についてスポーツコメンテーターの為末大は、自身のtwitterで「誰かから渡された飲み物は飲むな。ペットボトルはかならず開けた時に音がするか確かめろ」と注意をうながした。

▼資格停止処分となった鈴木康大選手

鈴木康大 ドーピング 東京オリンピック

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▼被害にあった小松正治選手のtwitter

鈴木康大選手は超エリート

小学校からカヌーを始めわずか数ヶ月で大会を優勝し、小学生、中学生時代には4度の優勝を経験、高校生になると国際大会にも出場し静岡国体で優勝するなどの活躍を見せた。大学はカヌーの名門校の立命館大学に進学。何度も優勝を経験し、4年生のときには日本ランキング1位になるほどの超エリート。日本におけるカヌースプリント競技の中心選手の一人だった。2020年東京オリンピックのカヤックフォア日本代表候補だったが今回の資格停止処分となってしまった。妻はカヌーの代表合宿で知り合った北京オリンピックカヌー日本代表の久野綾香。2012年には活動の拠点をオーストラリアに移したが、現在は福島県で2016年からスポーツジム「SPORTS CLUB DREAM」を経営している。カヌー人口を増やしたいという思いからカヌー連盟に登録している選手は、クラブの入会金、月学が半額というサービスを行っていた。

▼自身のスポーツジムを宣伝する鈴木康大選手

鈴木康大 ドーピング オリンピック

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漫画「喧嘩商売」に同じ場面があると話題に

週刊ヤングマガジンに連載中の、木多康昭の漫画「喧嘩商売(現在は喧嘩稼業)」中で、まったく同じ場面があると話題になっている。柔道日本代表候補だった金田保が、自分より成績がよかった選手に禁止薬物入りの飲み物を渡し失格にさせ、オリンピック代表になるという場面がある。そのため「リアル金田保」「漫画みたいな話だな」とネット上で話題になっている。実際の金田保のモデルは柔道家からプロの格闘家になった秋山成勲であるが、上記のようなドーピングに関する違反はない。

▼漫画「喧嘩商売」の金田保

カヌー ドーピング 金田保

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2020東京オリンピックでメダルが期待される

2016年のリオオリンピックでは、カヌーの羽根田卓也選手が日本人初の銅メダルを獲得し、競技に注目が集まった。2020年のオリンピックでもメダルが期待されるだけに今回起きた前代未聞の事件はカヌー競技全体に暗い影を落とすことになりそうだ。

▼リオオリンピック銅メダリストの羽根田卓也選手

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ライバルの飲料に禁止薬物混入事件まとめ

カヌーの鈴木康大選手が他の選手の飲み物に禁止薬物を混入し、8年間の資格停止処分となった。超エリートとして日本のカヌー競技の中心選手の起こした前代未聞の事件となった。また漫画「喧嘩商売」の中に全く同じ場面があったとネット上で話題となった。漫画では柔道だったが、禁止薬物を他の選手の飲み物に混入したり、オリンピック代表の選考といった共通点が見られた。鈴木康大選手が漫画を参考にしたかは不明。2016年のリオオリンピックでは、カヌーの羽根田卓也選手が日本人初の銅メダルを獲得し、カヌー競技に注目が集まっていただけに、アンチ・ドーピングの意識が高まっているスポーツ競技全体に影を落とす今回の様な事件は、2020年の東京オリンピックにも影響がありそうだ。

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